アプローチ練習のやり方|寄せが上手くなる距離の階段と転がし優先の作り方

アプローチ練習のやり方を、30/50/70ヤードの距離の階段、キャリーとランの感覚、ライ別の対応、転がし優先の考え方で解説。スコアに直結する寄せの作り方を50代サラリーマンゴルファー目線でまとめました。

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こんな悩み、ありませんか。

  • 練習場ではそこそこ打てるのに、コースのアプローチで毎回ザックリ・トップしてしまう
  • グリーン周りに来てから3打、4打とかかってスコアを崩す
  • 「アプローチが大事」と分かっているのに、何をどう練習すればいいのか分からない

この記事では、私が約280ラウンドを通じて行き着いたアプローチ練習の具体的なやり方をお伝えします。距離の階段の作り方、キャリーとランの感覚のつかみ方、ライ別の対応、そして「転がし優先」という考え方。読み終えたら、次の練習で何をやればいいかがハッキリするはずです。

なぜアプローチがスコアに直結するのか

まず大前提から。ゴルフのスコアの半分近くは、実は100ヤード以内で決まると言われます。ドライバーが30ヤード飛んでもスコアは1打も変わりませんが、グリーン周りの寄せが1打縮まれば、それはそのままスコアに反映されます。

私の持論は昔から一貫していて、**「気合より仕組み・物理」**です。アプローチもまったく同じで、感覚や根性で当てにいくのではなく、再現できる仕組みを作るのが上達の近道です。50代になって体の出力は落ちましたが、寄せの精度は道具と仕組みでいくらでも上げられます。ここはサラリーマンゴルファーにとって、本当においしい部分です。

アプローチが上達すると、こんな連鎖が起きます。

  • グリーンを外しても、寄せワンでパーが拾える
  • 寄せワンが拾えると、**「乗らなくてもいい」**という心の余裕が生まれる
  • 余裕が生まれると、手前から無理なく攻められて、結果的に大叩きが減る

つまりアプローチ練習は、技術だけでなくメンタルの安定にも効くんです。寄せの作り方の全体像はアプローチで100を切る|寄せワンの考え方にもまとめていますので、あわせて読んでみてください。

まずは「転がし優先」を体に入れる

アプローチ練習を始める前に、考え方を一つ固めておきます。それが**「転がせる場面では必ず転がす」**という原則です。

なぜ転がし優先なのか。理由はシンプルで、ミスの幅が小さいからです。

寄せ方ミスの出方距離感の安定50代へのおすすめ度
パター(グリーン外から)ほぼ大ケガしない高い
転がし(8番・9番など)トップしてもそこそこ寄る高い
ピッチ&ラン(PW程度)やや幅が出る
ロブ(SWで高く上げる)ザックリ・ホームランの両方低い

表のとおり、上げれば上げるほどミスの幅が大きくなります。プロが格好よくフワッと上げて止めるのを真似したくなりますが、私たちアマチュアが本番でやると、ザックリかホームランの二択になりがちです。

私自身、グリーン周りで一番使う「持ち球」は転がしです。アイアンが得意ということもありますが、それ以上に**「大ケガしない選択肢を最初に考える」**クセをつけたのが大きかったと思っています。上げる技術は、転がしが安定してから足していけば十分です。

クラブ選択の考え方そのものはグリーン周りのクラブ選択で詳しく書いています。

距離の階段を作る|30・50・70ヤード

ここからが練習の核心です。アプローチ練習で一番大事なのは、**「決まった距離を、決まった振り幅で打てるようにする」**こと。私はこれを「距離の階段」と呼んでいます。

やることは単純です。振り幅を時計の針でイメージして、3段階決めるだけ。

振り幅の目安おおよその距離(SWの場合)イメージ
腰から腰(9時→3時)約30ヤード小さくコンパクトに
胸から胸(10時→2時)約50ヤード中くらい
肩から肩(11時→1時)約70ヤードしっかりめ

※距離はあくまで一般的な目安です。クラブのロフトや個人の体力で変わるので、**自分の数字を必ず測って書き換えてください。**ここが一番大事です。

練習場では、この3つの振り幅をひたすら反復します。打ちっぱなしのヤード表示や、レンジファインダー(距離計)があれば、自分のキャリーがだいたい何ヤードかを記録しておきます。

ポイントは3つ。

  1. 力加減でなく振り幅で距離を変える。手で加減すると本番で再現できません。
  2. 3つの距離だけに絞る。中間の距離は、本番でこの3つを基準に微調整すればいい。
  3. 同じリズムで振る。振り幅は変えても、テンポは変えないのがコツです。

この「振り幅で距離を作る」やり方は、50ヤード前後のショートゲーム全般に効きます。詳しくは50ヤードがすべて|スコアを左右する距離にまとめました。

キャリーとランの感覚をつかむ

距離の階段ができたら、次は**「キャリー(飛んでいる距離)」と「ラン(着地してから転がる距離)」**を分けて考える練習です。

アプローチが寄らない人の多くは、「ピンまでの距離」だけを見ています。でも本当に大事なのは「どこに落として、どれだけ転がすか」です。

ザックリ言うと、クラブごとにこういう関係になります。

クラブキャリー:ラン の目安使いどころ
SW(サンドウェッジ)1:1 くらい障害物越え・止めたいとき
PW(ピッチング)1:2 くらい軽く上げて転がす
9番アイアン1:3 くらいランニングアプローチ
8番アイアン1:4〜5 くらいグリーン手前から長く転がす

※比率は一般的な傾向で、ライやグリーンの速さで変わります。

この表を頭に入れると、**「落とし場所」**で考えられるようになります。たとえばピンまで20ヤードで、グリーンエッジまで10ヤード。9番でキャリー:ラン=1:3なら、エッジの少し手前(キャリー5ヤード)に落として15ヤード転がす……といった具合に、逆算できるわけです。

練習場でやるなら、**「あのマットの継ぎ目に落とす」「あの旗の根元に落とす」**と落下点を毎回決めて打つのがおすすめです。ピンを狙うのではなく、落とし場所を狙う。これだけで距離感が驚くほど安定します。

私の感覚では、落とし場所を決める習慣こそが、アマチュアとそこそこ上手い人の一番の差だと思っています。

ライ別の対応を知っておく

コースのアプローチが練習場より難しいのは、ボールの置かれている状況(ライ)が毎回違うからです。練習場のフカフカのマットと、本番の芝は別物。ここを知っておくだけで、本番のミスがかなり減ります。

代表的なライと、私が気をつけていることを挙げます。

  • 花道・薄い芝:上げようとせず、転がし一択。ボールを右足寄りに置いて、パターのように転がすと安定します。
  • ラフ(芝が深い):芝の抵抗でフェースが返りやすいので、少し開いて、しっかり振り抜く。中途半端が一番ザックリします。
  • 左足下がり:地面の傾きに沿って構え、上げようとしないのが鉄則。傾斜に逆らうとトップかザックリになります。
  • ベアグラウンド(土が出ている):絶対に上げにいかない。ソールを滑らせず、ボールを直接拾うイメージで。

傾斜地の対応をもっと詳しく知りたい方は傾斜・ライ別の攻め方もどうぞ。

そして大事なのが、**「練習場で直す、コースでは今のスイングで戦う」**という私の持論です。ライ別の対応は、本番でいきなり試すとほぼ失敗します。だからこそ、ライの悪い状況を意図的に練習しておくことが必要なんです。

具体的には、アプローチ練習場(ショートゲームエリア)がある施設を選んで、わざと薄い芝やラフから打ってみる。これが本番に一番効きます。

サラリーマンでも続く練習メニュー

理屈が分かっても、続かなければ意味がありません。働きながらの私たちは、**「短時間で・効率よく」**が絶対条件です。ここでは現実的なメニューを紹介します。

【練習場で30分のとき】

  1. 最初の10分:距離の階段(30・50・70ヤードを各10球)
  2. 次の10分:落とし場所を決めて打つ(キャリーとランの練習)
  3. 最後の10分:苦手な距離・苦手なライを集中的に

【自宅でできること】

実は寄せの基礎は、家でもかなり鍛えられます。

  • パターマットでの距離感の練習(転がしの感覚に直結します)
  • 鏡の前での振り幅チェック(腰から腰、胸から胸)
  • タオルやマットを使った素振りでのリズム作り

自宅練習のアイデアは自宅でできるゴルフ練習|練習場なしで上達にまとめました。

なお、ここから先は健康面の注意です。アプローチの反復は、地味に腰へ負担がかかります。これは医療アドバイスではなく一個人の工夫ですが、前後に軽くストレッチを入れる、痛みがあるときは無理をしないを徹底してください。違和感が続くなら専門家に相談を。50代の体は40代と違う、これは認めて付き合っていくしかありません。

道具の話|ウェッジの選び方は欲張らない

最後に道具を少しだけ。アプローチ練習を活かすには、**「いつも同じクラブで寄せる」**のが近道です。

サンドウェッジ1本を「相棒」と決めて、その1本で距離の階段とキャリー・ランを覚える。あれこれ持ち替えるより、まず1本を体に染み込ませる方が、私たちアマチュアには合っています。

ウェッジを買い替えるなら、バウンス(ソールの出っ張り)が効いたタイプが、ザックリしにくくて50代にはやさしい傾向があります。例えば、ソールが広めでバウンス角が多めのモデルは、多少ダフっても滑ってくれるので、助けられる場面が多いはずです。ただしライや打ち方との相性もあるので、可能なら試打してから選んでください。価格はおおよそ幅がありますが、中古でも十分戦えます。

ちなみに私が使い続けているボールは、ブリヂストンの TOUR B XS です。スピン系のボールはアプローチで止まりやすい傾向があり、同じボールを使い続けると寄せの感覚を一定に保ちやすいのも、メリットだと感じています。

まとめ

  • アプローチはスコアに直結する。**「気合より仕組み・物理」**で、再現できる寄せを作る
  • まず**「転がし優先」**。上げるほどミスの幅は大きくなる
  • 30・50・70ヤードの距離の階段を、力加減でなく振り幅で作る
  • キャリーとランを分けて「落とし場所」で考えると距離感が安定する
  • ライ別の対応は練習場で仕込み、本番では今のスイングで戦う

寄せは才能ではなく、仕組みと反復で確実に伸びる分野です。ドライバーが苦手な私でも、ここを磨いたおかげでスコアがまとまるようになりました。今日からの練習、ぜひ「落とし場所を決める」一点から始めてみてください。

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寄せは、飛距離のように才能でも若さでもありません。落とし場所を決めて、同じ振り幅を繰り返す。それだけで、52歳の私でも昨日より一つ、寄るようになりました。

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