営業職のサラリーマンをやりながら、年間30〜40ラウンドをこなしている。当然ながら、練習場に毎週通えるほど時間に余裕はない。月に1〜2回行けたら良い方で、全くいかない月もある。
それでも、平均スコアは86〜89打を維持できている。ベストスコアは78打(2023年10月)。「練習場に行かなければ上手くならない」という前提は、少なくとも私には当てはまらない。
練習場とコースは「別のゲーム」
これは多くのゴルファーが体感していることだと思う。練習場ではきれいに打てるのに、コースに出ると全然違う。なぜか。
練習場の条件:
- 平らなマット
- 毎回同じライ
- 「良い球が出たら次も同じところから打てる」というリセット前提
- 結果への責任がない(外れてもOB・ペナルティがない)
- 集中力を維持するプレッシャーがない
コースの条件:
- 傾きのあるライ
- 毎回変わる芝の状態・傾斜・距離
- 1発勝負(外れたらその球でプレーを続ける)
- OB・池・バンカーというペナルティが存在する
- プレッシャーと集中力の維持が必要
この2つは根本的に違う。練習場での「技術」と、コースでの「技術」は別物だ。練習場の技術をいくら磨いても、コースで使える技術は別途積み上げていく必要がある。
「ラウンドだけ上達」が機能する理由
私が練習場に多く行けない中でスコアを維持・改善できているのは、ラウンドを通じて身につく「コース感覚」が蓄積しているからだと考えている。
具体的に言うと:
1. 傾斜への順応 コースで打ち続けることで、「つま先上がりなら右に出やすい」「左足下がりはこのくらい低く打つ」という感覚が体に染み込む。これは練習場ではなかなか体験できない。
2. 距離感の精度 練習場では同じ距離を繰り返し打てる。でもコースでは毎ホール違う距離が来る。「85ヤードのアプローチ」「102ヤードのショット」を毎回一発で打ち分ける精度は、ラウンドを重ねるほど上がっていく。
3. コースマネジメント 「このホールは右が危ない」「グリーン手前は外してはいけない」という判断の精度は、そのコースをラウンドした回数に比例する。私が「ホームコース」的によく行く芳賀CC、東ノ宮CC、かさまフォレストでのスコアが安定しているのは、コースを熟知しているからだ。
練習場に行けない時期と行けた時期の比較
私の記録を振り返ると、練習場に集中的に行けた時期のラウンドと、全く行けなかった時期のラウンドで、スコアに大きな差があるかというと……正直、あまりない。
| 時期 | 練習状況 | 平均スコア | 注目ラウンド |
|---|---|---|---|
| 2022年前半 | ほぼゼロ | 約92打 | スクール通い中 |
| 2023年前半 | 月1〜2回 | 約88打 | 83打(芳賀CC) |
| 2023年後半 | ほぼゼロ | 約87打 | 78打(カバヤGC) |
| 2024年中盤 | 月1回程度 | 約87打 | 80打(かさまフォレスト) |
| 2025年夏 | 不明 | 約84打 | 76打(PGM武蔵) |
傾向として、スクール通いの時期(2022年)は練習の質が高かったが、スコアはまだ不安定だった。スクールを卒業してラウンドを重ねた2023年以降に、むしろスコアが安定してきた。
練習場を「補助ツール」として使う考え方
練習場が不要だとは言っていない。適切なタイミングで使えば、ラウンドだけでは気づけない課題を修正する効率的な場所になる。
私が練習場を有効に使っている場面:
- スウィングの基本が崩れてきたと感じたとき(ラウンド後にフォームをチェック)
- 特定のショット(バンカーからの脱出など)が続けてうまくいかないとき
- シーズン初めの「体をほぐす」目的
逆に言えば、これ以外の場面では、ラウンドの方が投資対効果が高い。1時間の練習場より、1ラウンド(6時間)の方が「実战的な上達」につながることが多い。
「次のラウンドで試すこと」を決めておく
練習場がなくてもラウンドで改善していくための秘訣が一つある。「次のラウンドで意識的に試すことを1つだけ決めて臨む」ことだ。
たとえば「今日はアプローチの転がしを多用してみる」「前半の1番・2番で無理しない」「16番以降は守りに入る」など、具体的な1つのテーマを決めてラウンドする。そうすることで、毎回のラウンドが「漫然と回るだけ」ではなく「実験の場」になる。
これを続けることで、練習場なしでも着実に感覚と判断力が磨かれていく。
「練習場に行けない言い訳」は不要だ。ラウンドそのものが、最高の練習場になりうる。重要なのは、毎回のラウンドに目的を持つことだ。