アプローチスクールに2年・4クール通った。それだけでも「アプローチを大切にしている」という証拠だが、スクールで最初に叩き込まれたのが「使う球を少なくする選択をしろ」という考え方だった。
グリーン周りには大きく3つの選択肢がある。パター・チップショット・ピッチショット。この3択の選び方が、スコアを大きく左右する。
3つの選択肢の特徴と使い所
| ショット | メリット | デメリット | 最適状況 |
|---|---|---|---|
| パター | ミスが少ない・距離感が安定 | 芝が長い場所では使えない | グリーンエッジ・カラー・フェアウェイ短め |
| チップショット | 低いボールで転がせる | ライが悪いと引っかかる | グリーン外のフェアウェイ・薄いラフ |
| ピッチショット | 障害物を越えられる | 距離感が難しい・ミスが大きい | バンカー越え・深いラフ・エッジから距離がある |
スクールで習って最初に変わったのは、「なんとなくウェッジを出す」のをやめたことだ。以前はグリーンを外したら反射的に56度ウェッジを握っていたが、それが余計なミスを増やしていた。
パターを使える状況を広げる
グリーン外でもパターを使える状況は意外と多い。条件は2つ。「ボールとグリーンの間に障害物がない」「芝が短い(フェアウェイまたはカラー)」。
2023年5月13日のゴールデンレイクスCC(87打・パット29)では、グリーンエッジから5メートルの状況でパターを選択し、2パットで上がった場面が複数あった。同じ日のピッチショット選択では1回ミスをしている。この差がパット29という結果につながっている。
逆に失敗した例が2024年4月20日の花生CC(99打・パット40)。グリーン周りで「なんとなくウェッジ」を選び続け、ザックリ・トップを連発した。ライをよく見ていなかった。
チップショットが最強の理由
チップショットは「低く出して転がす」ショット。ロフトの立ったアイアン(7番・8番)で打つのが基本で、ミスが出にくい。スクールで最も時間をかけて練習したのもここだ。
コツは3つ。
- ハンドファーストで構える(グリップエンドがボールより前)
- 体の回転でストロークする(手首を使わない)
- フォロースルーはバックスイングと同じ長さ
ただし「ライが悪い(深いラフ・沈み込んでいる)」ときはチップショットを選ばない。ヘッドが草に引っかかって距離が出ず、最悪ショットが刺さる。
ピッチショットを使う「最後の手段」思考
ピッチショットはバンカー越えや深いラフなど、他の選択肢が使えないときに初めて選ぶ。なぜなら、フルショットに比べて「力加減」の練習量が圧倒的に少ないから。30ヤードのピッチショットの距離感は、100ヤードのフルショットより難しい。
2025年4月19日のPGM武蔵GC(84打・ラウンドレッスン)では、女子プロのK.プロに「その状況はチップでいい」と何度も指摘された。プロから見れば、アマチュアはピッチショットを選びすぎる。
選択の優先順位を決めておく
グリーン周りに来たら、次の順番で選択する。
- パターで打てるか? → できるならパター
- チップで転がせるか? → ライがよければチップ
- 上げる必要があるか? → そのときだけピッチ
| 選択優先順位 | 失敗率(体感) | スコアへの影響 |
|---|---|---|
| パター(第1候補) | 約15% | 最小 |
| チップショット(第2候補) | 約25% | 小〜中 |
| ピッチショット(最終手段) | 約40% | 中〜大 |
スクール2年間の最大の収穫は技術よりも「選択の順番」を持ったことだ。グリーン周りで悩む時間が減り、ショットの確度が上がった。
締めの一言:グリーン周りの正解は「一番難しいショットを選ばないこと」。パター→チップ→ピッチの優先順位を決めておくだけで、無駄な1打が確実に減る。